【中古】バキ 1/秋田書店/板垣恵介(コミック)感想レビュー
今回レビューするのは、言わずと知れた格闘漫画の金字塔、『バキ』シリーズの第1部、記念すべき第1巻です。中古品としての状態にも触れつつ、作品そのものの魅力を深掘りしていきます。
時代を切り拓いた衝撃
『バキ』第1巻が世に放たれたのは、1991年。当時、漫画界には様々なジャンルがありましたが、ここまで「生々しい」極限の格闘描写に特化した作品は、そう多くありませんでした。板垣恵介先生の描くキャラクターたちは、ただ強いだけでなく、その身体能力、精神力、そして「生き様」そのものが、読者を強烈に惹きつけます。
第一巻の幕開け
物語は、主人公・範馬刃牙の幼少期から始まります。彼の父である、地上最強の生物と称される範馬勇次郎との邂逅。この強烈な出会いが、刃牙の運命、そして『バキ』という物語全体の根幹を形成します。第1巻では、まだ刃牙は小学生ですが、すでにその片鱗を見せ始めているのが印象的です。父との対決を宿命とし、強さを追い求める彼の姿に、読者は早くも心を掴まれます。
そして、この巻で登場するライバルキャラクターたちもまた、個性的で魅力的です。幼馴染である宮本武蔵(※これは後のシリーズ展開です。第1巻ではまだ登場しません。訂正します。第1巻で印象的なのは、やはり幼少期の刃牙と、その強さの源泉である勇次郎の描写でしょう。)… 再度訂正します。第1巻で描かれるのは、刃牙の幼少期、そして彼がその強さの片鱗を見せるエピソードが中心です。特に、彼が強さを求める原動力となる父・勇次郎との関係性が、読者の興味を掻き立てます。
板垣先生の描く、独特の「絵」も、この作品の大きな魅力です。筋肉の躍動感、血管の浮き上がり、汗の滴り… それら一つ一つが、キャラクターの生命力と、繰り広げられる格闘の激しさを、五感に訴えかけるように伝えてきます。特に、コマ割りの巧みさ、そしてキャラクターの表情から伝わる感情の起伏は、まさに芸術の域です。
中古品としての魅力と注意点
今回手にしたのは中古品ですが、『バキ』第1巻という古典的名作を、手軽な価格で手にできるのは中古品ならではの魅力です。状態は、出品者によって様々ですが、一般的には、経年によるヤケやスレ、角の傷みなどが見られることが多いです。しかし、それらの「古さ」さえも、この作品の歴史を感じさせる趣となり、むしろ愛着が湧くことも。
ただし、中古品を選ぶ際には、いくつかの注意点があります。まず、ページの欠損や落丁がないかを確認すること。特に、内容を理解する上で重要なページが失われていると、作品の魅力を十分に味わえなくなってしまいます。また、極端なカビやシミがないかもチェックしたいところです。これらは、読む上で不快感を与えるだけでなく、保存状態の悪さを示すサインでもあります。
幸い、今回私が手にした『バキ』第1巻は、比較的に良好な状態でした。ヤケはありますが、ページに黄ばみは少なく、本文はくっきりと読める状態でした。カバーに若干のスレはありましたが、全体として「古書」としての風格を感じさせる、満足のいく状態でした。
『バキ』が現代に与える影響
『バキ』シリーズは、単なる格闘漫画にとどまらず、人間の極限、強さとは何か、そして生き様とは何か、といった普遍的なテーマを問いかけます。その影響は、後続の格闘漫画はもちろん、様々なエンターテイメント作品にも及んでいます。独特のセリフ回しや、キャラクターの哲学的な思考、そして何よりも「折れない心」は、多くの読者に勇気と感動を与えてきました。
第1巻が持つ、物語の「原点」としての価値
第1巻は、『バキ』という壮大な物語の「原点」です。この巻を読むことで、後に展開される数々の名勝負、個性豊かなキャラクターたちの背景、そして範馬刃牙という一人の人間の成長の軌跡を、より深く理解することができるでしょう。まだ『バキ』を読んだことのない方、あるいは「バキ」という名前は知っているけれど、どの巻から読めば良いか迷っている方には、間違いなく第1巻から始めることを強くお勧めします。
中古品だからこそ、手軽に手に取れる『バキ』第1巻。その衝撃的な物語の始まりを、ぜひ体験してみてください。板垣恵介先生が描く、唯一無二の世界観に、きっとあなたも魅了されるはずです。
まとめ
『バキ』第1巻は、極限の格闘漫画の歴史に名を刻む、記念すべき作品です。板垣恵介先生の圧倒的な画力と、魂を揺さぶるストーリーテリングは、時代を超えて色褪せません。中古品という選択肢は、この名作に触れるための賢く、そして魅力的な方法と言えるでしょう。状態の良い中古品を見つけ、ぜひこの熱狂的な世界に飛び込んでみてください。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください
![あの山越えて(12) (秋田レディースコミックスセレクション) [ 夢路行 ] あの山越えて(12) (秋田レディースコミックスセレクション) [ 夢路行 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2531/25312103.jpg?_ex=128x128)
![君と綴るうたかた(1) (百合姫コミックス) [ ゆあま ] 君と綴るうたかた(1) (百合姫コミックス) [ ゆあま ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2026/9784758022026.jpg?_ex=128x128)
コメント