【中古】 悪役令嬢は今日も華麗に暗躍する 追放後も推しのために悪党として支援します！ 1 / 道草家守, 高松翼, 春が野かおる / ス [コミック]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】

【中古】 悪役令嬢は今日も華麗に暗躍する 追放後も推しのために悪党として支援します！ 1 / 道草家守, 高松翼, 春が野かおる / ス [コミック]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】 感想レビュー

中古ながらも、『悪役令嬢は今日も華麗に暗躍する 追放後も推しのために悪党として支援します！ 1』という魅力的なタイトルに惹かれ、手に取った作品。道草家守先生の原作、高松翼先生の作画、春が野かおる先生のキャラクター原案という、実力派の布陣で贈られるこのコミックは、期待を裏切らない面白さでした。

世界観と設定への没入感

物語の舞台は、典型的な「悪役令嬢」ものの世界観。しかし、単なるお決まりの展開に終始しないのがこの作品の魅力です。主人公である悪役令嬢「アリア」が、本来の物語では悲劇的な結末を迎える運命にあるにも関わらず、「推し」である王子への支援のために、自らの破滅を覚悟で暗躍するという設定が、読者の心を掴んで離しません。追放後もなお、推しのために悪党として悪事を働くという、その大胆かつ献身的な姿勢は、ある意味で清々しさすら感じさせます。

アリアの思考回路や行動原理は、悪役令嬢という立場でありながらも、どこか人間味があり、応援したくなる要素が満載です。彼女がどのようにして「悪事」を計画し、実行していくのか、その過程は時にコミカルに、時にシリアスに描かれており、読者はアリアの思惑に引き込まれていきます。特に、彼女が推しの王子への忠誠心を胸に、周囲の思惑を掻き回していく様は、読んでいて非常に痛快です。

キャラクター造形と関係性

キャラクター造形も秀逸です。主人公アリアはもちろんのこと、彼女が支援する推しの王子、「セドリック」の描写も魅力的です。一見、王子としての威厳を保ちつつも、アリアの巧妙な（そして時には危うい）支援によって、彼の隠された才能や優しさが引き出されていく様子は、読者の感情移入を促します。また、アリアの側近や、物語のキーパーソンとなる他のキャラクターたちも、それぞれ個性的で、物語に深みを与えています。

特に注目したいのは、アリアとセドリック王子の関係性です。アリアはセドリック王子を「推し」として一方的に支援していますが、その支援の仕方は、常識から逸脱している部分も多く、傍から見れば「迷惑」とも取られかねません。しかし、その裏には、アリアなりの計算と、セドリック王子への純粋な（？）愛情が隠されているように感じられます。この歪で、しかしどこか愛おしい関係性が、物語の大きな推進力となっています。

さらに、アリアの「悪事」に巻き込まれる形になる他のキャラクターたちの反応も、物語の面白さを増幅させています。彼らがアリアの予測不能な行動に翻弄され、時には呆れ、時には感心する様子は、読者にも共感を呼び起こします。

作画と絵柄

高松翼先生の作画は、キャラクターの表情が豊かで、アリアの狡猾さやセドリック王子の戸惑い、そして周囲のキャラクターたちの驚きなどが、非常に生き生きと描かれています。特に、アリアが企みを実行する際の、あのニヤリとした表情や、思惑通りに進んだ時の高揚感は、絵柄を通して伝わってきます。また、物語の舞台となる王宮や街並みなども丁寧に描かれており、世界観に没入しやすいです。

戦闘シーンや、緊迫した場面なども、メリハリのある描写で、読者を飽きさせません。時折挿入されるコミカルなシーンも、絵柄の可愛らしさと相まって、作品全体の雰囲気を軽やかにしています。

ストーリー展開と今後の期待

第一巻ということもあり、物語の序盤から中盤にかけて、アリアのキャラクター紹介と、彼女が推しのために繰り広げる暗躍の片鱗が描かれています。追放という過酷な状況から始まり、それでもなお推しのために悪党として立ち回るアリアの姿は、読者の心を惹きつけます。彼女の「悪事」が、どのようにセドリック王子の運命を変えていくのか、そしてアリア自身の運命はどうなるのか、今後の展開が非常に気になります。

悪役令嬢ものとしての王道を踏まえつつも、独自の視点とキャラクター設定で、新鮮な驚きを提供してくれる作品だと感じました。アリアの「推し活」が、果たして吉と出るか凶と出るか、目が離せません。中古で手に入れたことで、よりお得にこの面白い作品に出会えたことに感謝です。続巻が待ちきれません。

まとめ

『悪役令嬢は今日も華麗に暗躍する 追放後も推しのために悪党として支援します！ 1』は、悪役令嬢というキャラクターを、予想外の角度から掘り下げた、非常に魅力的な作品です。主人公アリアの献身的な（そして少々危険な）「推し活」は、読者に笑いと感動、そして次巻への期待感を抱かせます。道草家守先生の原作、高松翼先生の作画、春が野かおる先生のキャラクター原案の三者が見事に調和し、読者を惹きつける世界観を作り上げています。中古で手軽に読めるのも魅力の一つ。悪役令嬢ものファンはもちろん、少し変わったファンタジー作品がお好きな方にも、ぜひおすすめしたい一冊です。

上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください