【中古】テイルズオブデスティニー2　4コママンガ劇場 7 / いのまたむつみ / スクウェア・エニックス [コミック]【宅配便出荷】

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2025.09.30

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テイルズオブデスティニー2 4コママンガ劇場7巻のレビュー

長年愛されるRPG「テイルズオブデスティニー2」の世界を、コミカルに、そして時に切なく描いた4コママンガ劇場シリーズ。その第7巻に触れる機会を得ましたので、感想を述べさせていただきます。

キャラクターたちの魅力が炸裂！

この巻を読んでまず感じたのは、やはりキャラクターたちの魅力が炸裂しているということでした。主人公であるジューダスとリオンをはじめ、スタン、ルーティ、フィリア、ウッドロウ、マリーなど、お馴染みのキャラクターたちが、4コマという短いコマの中に彼ららしい個性や掛け合いを凝縮させて登場します。

特に印象的だったのは、普段はシリアスな場面が多いキャラクターたちが、4コマの世界では見せる意外な一面です。例えば、クールで冷静沈着なジューダスが、ちょっとしたこと（？）で翻弄されたり、リオンが抱える複雑な感情が、コミカルな形で昇華されていたりする様子は、ファンにとってはたまらないのではないでしょうか。また、メインキャラクターだけでなく、サブキャラクターたちも随所で輝いており、物語に深みと笑いを添えています。彼らが織りなす日常の断片は、ゲーム本編では描かれない、キャラクターたちの意外な一面や、彼らなりの「普通」の生活を垣間見せてくれます。

原作へのリスペクトと愛が溢れる

4コママンガ劇場シリーズの魅力の一つは、原作への深いリスペクトと愛が感じられる点です。この7巻も例外ではなく、原作のストーリー展開やキャラクター設定をしっかりと踏まえつつ、それを4コマならではのデフォルメや誇張で面白おかしく表現しています。

ゲーム本編で感動したシーンや、キャラクターのセリフが、4コマになると全く違う文脈で使われ、思わず吹き出してしまうような展開に変わっていることも。しかし、それは決して原作を馬鹿にしているわけではなく、むしろ「このキャラクターだからこそ」成立するギャグとして昇華されています。原作を知っているファンであればあるほど、「ああ、こういう場面あったな！」とか、「このキャラならこういうこと言いそう！」といった共感と、新たな発見が同時に得られるはずです。

笑いあり、涙あり？ 4コマならではの感動

4コママンガというと、ただひたすら笑えるだけの作品だと思われがちですが、この「テイルズオブデスティニー2 4コママンガ劇場7」は、単なるギャグに留まりません。キャラクターたちの心情に触れるような、ほんの少し切ない、あるいは心温まるエピソードも随所に散りばめられています。

それは、4コマという短いスペースだからこそ、キャラクターたちの感情の機微が、かえって際立って伝わってくるのかもしれません。普段は強がっているキャラクターがふと見せる弱さや、仲間への愛情などが、短いセリフや表情で巧みに表現されており、読んでいるこちらも思わず感情移入してしまいます。笑って、そして少しだけ胸が熱くなる。そんな、4コママンガならではの奥行きが感じられる作品でした。