【中古】スキキライキス 3/小学館/西野きいな(コミック)

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【中古】スキキライキス 3/小学館/西野きいな(コミック)

【中古】スキキライキス 3/小学館/西野きいな(コミック) 感想レビュー

今回レビューさせていただくのは、西野きいな先生の「スキキライキス」第3巻です。前巻から引き続き、主人公の女子高生・星野ひなたと、彼女に片思いする幼馴染の男子高生・雨宮拓海の、もどかしくも甘酸っぱい青春ラブコメディが描かれています。中古品ではありますが、大切に読まれていることが伝わる綺麗な状態で届きました。

日常に潜む、胸キュンシチュエーションの連続

「スキキライキス」の魅力は、何と言ってもそのリアルで共感しやすい学園生活の中に散りばめられた、キュンキュンする瞬間だと感じます。第3巻でも、ひなたと拓海の二人の距離が少しずつ縮まっていく様子が、丁寧に、そして時にコミカルに描かれています。例えば、体育祭の練習中に偶然手が触れ合ってしまうシーンや、帰り道に二人で歩きながら交わす些細な会話など、普段の生活の中で起こりうる、でも当人たちにとっては特別な瞬間が、読んでいるこちらもドキドキさせてくれます。

特に印象的だったのは、ひなたが拓海のことを意識し始めるきっかけとなる出来事が描かれた部分です。それまでは「親友」として接していた拓海が、ふとした瞬間に男として意識されてしまう。その繊細な心の動きが、西野先生の絵柄の可愛らしさも相まって、非常に魅力的に表現されています。拓海のひなたへの秘めた想いや、時折見せる男らしい一面に、読んでいるこちらも「頑張れ!拓海!」と応援したくなってしまいます。

キャラクターたちの成長と葛藤

第3巻では、ひなたと拓海だけでなく、彼らを取り巻く友人たちも物語に深みを与えています。ひなたの親友である美咲や、拓海の友人である蓮など、それぞれのキャラクターが抱える悩みや想いが描かれることで、物語がより一層リアルになります。友情と恋愛の間で揺れる心模様や、意中の相手への告白をためらう気持ちなど、思春期特有の葛藤が丁寧に描写されており、読んでいるこちらも自身の青春時代を思い出すような感覚になります。

ひなたが拓海に対して抱く「スキ」と「キライ」の感情が、第3巻ではより複雑に、そして繊細に描かれています。拓海の言動にドキッとしつつも、それを素直に受け止められない。あるいは、拓海が他の女の子と仲良くしているのを見て、無意識のうちに嫉妬してしまう。そういった、女の子なら誰もが経験したことがあるような感情が、ひなたのモノローグを通じてリアルに伝わってきます。この、素直になれないもどかしさが、「スキキライキス」というタイトルに込められた意味を、より深く感じさせてくれます。

絵柄の魅力とストーリーテリング

西野きいな先生の絵柄は、とにかく可愛らしく、キャラクターたちが生き生きとしています。特に女の子キャラクターの表情の豊かさは目を見張るものがあり、ひなたの喜怒哀楽が画面を通して伝わってきます。また、拓海のクールな表情の中に垣間見える優しさや、時折見せる照れた表情なども、魅力的です。背景も細部まで丁寧に描かれており、学園生活の日常をリアルに感じさせてくれます。

ストーリーテリングも巧みで、読者を飽きさせない展開が魅力です。笑えるシーンと、胸が締め付けられるような切ないシーンのバランスが絶妙で、ページをめくる手が止まりません。次巻への期待感を抱かせるような終わり方も、流石だと感じました。中古品でしたが、もちろん内容には何ら影響はなく、むしろ前の持ち主の方の愛情が感じられるような、素敵な一冊でした。

読後感と次巻への期待

「スキキライキス」第3巻を読み終えて、甘酸っぱさと、どこか温かい気持ちになりました。ひなたと拓海の二人の関係が、どのように進展していくのか、今後の展開が非常に楽しみです。特に、第3巻で描かれた、二人の間に芽生え始めた「特別な感情」が、どのように育っていくのか、目を離せません。

もちろん、友情の描写も大切にされているため、恋愛だけでなく、人間関係の機微にも触れることができる作品だと思います。青春のキラキラした部分と、ちょっぴり切ない部分が混ざり合った、まさに「スキキライキス」というタイトルがぴったりの作品です。中古品でも、この感動は十分に味わえます。

まとめ

「スキキライキス」第3巻は、可愛らしい絵柄と、リアルで共感しやすいストーリーが魅力の、甘酸っぱい青春ラブコメディです。主人公たちの繊細な心理描写や、友情と恋愛の間で揺れるキャラクターたちの姿が丁寧に描かれており、読んでいるこちらも思わず応援したくなります。中古品ということを感じさせない綺麗な状態で手に入り、内容にも大変満足しました。次巻も引き続き、この二人の行方から目が離せません。

上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください

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