【中古】 賭ケグルイ双 コミック 1-11巻セット 感想レビュー
「賭ケグルイ双」のコミック1巻から11巻までのセットを中古で購入し、一気に読み通しました。本家「賭ケグルイ」のスピンオフ作品として、どのような物語が展開されるのか、期待と不安が入り混じっていましたが、結論から言うと、期待を遥かに上回る、非常に読み応えのある作品でした。
本家とは異なる、しかし「賭ケグルイ」らしい魅力
「賭ケグルイ双」は、本家「賭ケグルイ」の主人公である蛇喰夢子が登場するよりも少し前の時期を舞台としています。主人公は、早乙女芽亜里。彼女がどのようにしてあの「賭ケグルイ」の世界へと足を踏み入れていくのか、その黎明期とも言える物語が描かれます。
本家が蛇喰夢子という規格外のキャラクターによって掻き乱される様が中心だったのに対し、「賭ケグルイ双」は、芽亜里という、一般読者が感情移入しやすいキャラクターを主軸に物語が進みます。彼女は、夢子のような圧倒的なギャンブルセンスや破滅的な魅力を持っているわけではありません。しかし、その等身大の葛藤や、必死に状況を打開しようとする姿は、読者の共感を呼び、応援したくなります。
芽亜里の成長と葛藤
芽亜里は、平凡な家庭に育ち、ギャンブルとは無縁の生活を送っていました。しかし、ひょんなことから、華園学園の生徒会長選挙に隠された裏の賭博を知ってしまいます。最初は好奇心や成り行きで賭けに手を染める芽亜里ですが、次第にそのスリルや勝負の奥深さに魅了されていきます。
彼女の周りには、本家にも登場するキャラクターたちの若かりし頃の姿や、この作品で初登場となる個性的なライバルたちが次々と現れます。彼らとの駆け引き、そして理不尽なルールや心理戦に翻弄されながらも、芽亜里は自身の力で道を切り開こうと奮闘します。
ギャンブル描写の緻密さとエンターテイメント性
「賭ケグルイ」シリーズの最大の魅力と言えば、やはり独創的で巧妙なギャンブルでしょう。本作でも、その点は健在です。提示されるギャンブルは、一見すると単純なものに見えたり、あるいは奇抜なものだったりしますが、その裏には周到な仕掛けや心理的な盲点が隠されています。
読者は、芽亜里や対戦相手と共に、「どうすれば勝てるのか?」と必死に考え、そして予想外の展開に驚き、興奮することになります。特に、芽亜里が創意工夫を凝らし、知識や観察眼を駆使して勝利を掴むシーンは、見ていて非常に爽快です。彼女の人間らしい弱さや決断力が、ギャンブルの面白さをさらに引き立てています。
キャラクターたちの魅力と関係性
「賭ケグルイ双」に登場するキャラクターたちは、皆強烈な個性を持っています。芽亜里はもちろんのこと、彼女を取り巻く友人たちや、学園の権力者たち、そして謎めいた存在まで、一人ひとりが物語に深みを与えています。
特に、本家でもお馴染みのキャラクターたちが、まだ今のような立場や性格になる前の姿で登場するのを見るのは、ファンとしては非常に感慨深いです。彼らが芽亜里とどのように関わり、後の因縁へと繋がっていくのか、その片鱗を垣間見ることができるのも、この作品の大きな魅力です。
人間ドラマとしての深み
単なるギャンブル漫画に留まらず、「賭ケグルイ双」は人間ドラマとしても非常に優れています。登場人物たちの過去のトラウマや抱えるコンプレックス、そしてそれぞれの目的が、ギャンブルを通して浮き彫りになっていきます。
芽亜里が友情や信頼といった感情と向き合い、自己犠牲を払う場面には、読者も心を打たれることでしょう。彼女の成長は、単にギャンブルが強くなるということだけでなく、人間としての深みを増していく過程でもあります。
中古品としての状態について
今回購入した中古品は、11巻セットで、価格も大変お手頃でした。届いた商品は、多少の擦れや日焼けなどは見られましたが、全体的には良好な状態で、読むのに全く支障はありませんでした。ページもしっかりしており、破れや書き込みなども見当たらず、丁寧に取り扱われていたことが伺えます。中古品であることに抵抗がない方にとっては、非常にお得な購入方法だと感じました。
まとめ
「賭ケグルイ双」1-11巻セットは、「賭ケグルイ」の世界観をさらに広げ、新たな魅力を発見させてくれる傑作スピンオフです。主人公・早乙女芽亜里の成長物語、緻密でエンターテイメント性の高いギャンブル描写、そして魅力的なキャラクターたちによる人間ドラマが、読者を飽きさせません。本家「賭ケグルイ」のファンはもちろんのこと、熱い心理戦や人間ドラマが好きな方にも強くお勧めできる作品です。中古で購入すれば、より手軽にこの素晴らしい物語の世界に浸ることができるでしょう。11巻まで一気読みしましたが、続きが待ちきれない思いです。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください


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